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前の記事の続きです。)
Q : 恒常的な貧困に対して国家はどのような対策をしてきましたか?
A : 国家が恒常的貧困に介入する理由の一つは、貧困が集中する地域が病気や軽犯罪の巣屈となってしまうことです。1880年以降からは、国家に援助を求める「権利」という考えも現れました。国家による低家賃住宅がはじめて建設されたのは1928年のことです。それほど住宅問題が深刻になっていたということです。第二次世界大戦後には、今日に通じる社会保険がスタートし、公共住宅も本格的に建てられるようになりました。戦争で四散した人々をまた定住させる必要があったからです。
まとめると、貧困対策には、慈善と個人の努力と国家との間で、移行したもの、補い合うものなどがあったということです。
Sekko : 国家が貧困対策をする動機の一つが、「全ての人が人間らしい生活を送る」ことを保証するという義務だけではなく、病気や犯罪の巣屈を放置すると、その解決にはさらに大きな予算が必要だという現実的な理由だというのは、なるほどと思った。
確かにそうだ。「貧困地域」に対して、先入観として、衛生状態が悪い、不潔、麻薬のディーラーや犯罪組織が巣くっているというのが、どこかにあった。だから、そういう地域に足を踏み入れない、という無意識な「自衛」のような感覚がある。見ないことにする、知らないことにする、というわけだ。