Q : ライシテは、フランスだけにある独自のコンセプトだと見なされることがよくありますが、今起きているのはそれですか?
A : いいえ。1905年の立法の前には、メキシコやアメリカのモデルが多く参照されました。そこでは「分離主義」が称揚されています。ライシテとは、言葉はフランス以外では必ずしも使われていなくても社会のオーガナイズの原理であり、フランス以外にも通用する考えです。
アングロサクソン圏では「secularism(世俗主義)」という言葉の方が好まれます。
この言葉の違いによって、アングロサクソン圏では、それが社会全体の動きに結びつきますが、フランスを含むラテン系諸国では国家による積極的な政策という形をとっています。
Sekko : ラテン系諸国はカトリック教会をベースにして形作られてきたから、「政治権力」と「教会の権威」というのが密着もしていたし、それ故の確執、戦いもあったから、主にカトリック教会を想定した政教分離であったわけだ。
アングロサクソン国ではプロテスタントが発展したので、社会における「住み分け」などの方向に進んだわけだろう。