4/11付けで書いた気がかりなことの中で、ハンガリーの選挙の結果はポジティヴでほっとした。
なんだかんだといっても、EUヨーロッパが米露中と一定の距離を置くのは安全保障的にも大切だ。
前の記事にも書いたが、ハンガリーは70%がカトリックのアイデンティティを持ち、ポーランド同様、冷戦下でも、キリスト教アイデンティティを保持したことで、冷戦終結の一翼を担った。その「キリスト教」がローマ教皇につながるヴァーチャルな帝国構造を残しているからこその強みだった。
で、今回オルバン首相(カルヴァン派のプロテスタント)を破ったペーテル・マジャルはブタペストのカトリック大学で学んだカトリックで、彼の代父(洗礼親)のフェレンツ・マードルも首相経験者だった。
それだけではない。2024年初めに大統領(主に外交担当)に選出されたタマーシュ・シュヨクもカトリックで、2026年初めにヴァティカンにレオ14世を訪問し、枢機卿らとも会談した。これで、ハンガリーは久々に、大統領、首相ともにカトリック信者となったわけだ。
ほとんど誰も触れないけれど、EUのベースにはローマ・カトリック文化圏があり、ロシアはロシア正教、アメリカはプロテスタントがメンタリティーのベースとなっていることを思えば、バランス的には均衡がとれている。
中東、インド、中国など非キリスト教文化圏との外交にもマイナスとはならないだろう、と期待しよう。