JD Vance についてのドキュメンタリーを視聴して、とても興味深かった。
オハイオの公立大学からコネチカットの名門イエール大学に来ると「ついていけない」という偏見の対象になること。でも、イエールでブルジョワ家庭のインド人女性と結婚した。
ヴァンスの才能を見抜いたのはペイパルを立ち上げたピーター・ティールだ。ティールははっきりと「国家はテクノロジーの邪魔」として、自由と民主主義を対立概念にし、「自由」を選んだ。このティールがヴァンスの弁護士志望を変更させて政治家にした。ティールががちがちのカトリックなのでヴァンスも改宗して、オハイオの上院議員に立候補した時は、アンチトランプのカトリック色を前面に出したのだ。その後で親トランプに寝返った。
トランプの二期目が少なからぬカトリックの票に助けられたことはよく知られている。
第一期から、福音派とユダヤ人ネットワークの結びつきに支えられていたのは確かだが、第二期ではヴァンスやルビオというカトリックを要職に配したことが注目される。
何となく「空想小説」の筋が浮かんだ。
「イランの政権を一気に倒して手柄を立てられるとネタニヤフに焚きつけられて、最高指導者らを一掃したものの、ホルムズ海峡封鎖など意外な展開となり、トランプはアメリカ国内のユダヤ人からも批判される羽目になった。次の政権が民主党に渡ると自分の身にいろいろ不都合なこともある。どうしても副大統領のヴァンスにバトンタッチしたい。
ネタニヤフと縁を切るためにも、福音派とも距離を置いた方が得策だ。で、トランプもカトリックに改宗することにした。アメリカ人のローマ法王がアメリカ大統領とタッグを組む、これってひょっとして最強ではないか。千載一遇のチャンスかもしれない。
しかも、今、カトリック信徒の比重はグローバル・サウスにある。
これをがっちり固めて、そう、伝統的にカトリックであるメキシコも併合してしまえばいい。
キューバだって懐柔できるかも。」
と、ありえない筋だけれど、トランプなら何でもありだなあと見せつけられてきたので、おもしろいなあと思った。もちろん「信仰」心など関係ない。でも、アメリカ人教皇をさんざん批判した後で、今度はチャンスとして利用しよう、というくらいに無責任なアイディアを思いつくとしても、もうすべてが無責任で破天荒なトランプなら、不可能ではないかも。
朝令暮改のようなトランプのやり方にあきれて、こんな妄想をしてしまった、というジョーク。