(前の記事の続きです)
いつも通り、複数の霊媒か占い師に同じ質問をして比較してみようと思ったのだけれど、待っているひとが列をなしているコーナーもあり、かといってずっと空いているところも何となく避けたい。去年と同じ人もいて私のことを覚えているかテストする気にもなったが、内容には期待していないのでもったいないのでやめた。30分で一万円近くする。 グアダルーペ系が好みなので行ってみたら、カーテンが閉まっていて客がいたけれど受付の人に聞くと後5分くらいで終わるはずというのて、その先をぶらぶらする。 大仰な宣伝のあるベネズエラの魔女みたいな人のコーナーがあった。輝かしいキャリアが連なり、各国で様々な「賞(?)」を獲得している。メディアでの紹介文もでかでかと貼ってある。(値段も特別に高い。) グアダルーペの女性のところに戻ると、ちょうど先客が出てきた。(またね)と言い合っているところを見ると知り合いらしい。今のトレンドらしく、体の不具合のチェックと、カリブ海の伝統医療で癒す、というのがメインのようだ。 あなたの潜在能力を最大限に引き出す、ともある。ま、いいか。 さて、この後、どこに行こう。 これ以上の質問も思い浮かばない。頭もからっぽ。 (強いて考えれば、今年も日本に二往復するので、飛行機が落ちないかとか地震に遭遇しないかとか、旅行前に病気や事故に合わないか、トラブルはないかとか知りたいけれど、そんなこと、どう考えても意味がない。一応聞いても見たけれど、問題ないですよ、と言われる。「問題があると見えた時はどういうんですか?」と聞くと、「慎重に行動するようになどアドバイスします」だそうだ。) (続く) #
by mariastella
| 2024-02-28 00:05
| フランス
(前の記事の続きです)
次に寄ったのはエネルギーストーンのアクセサリー売り場。 様々なデザインのペンダントがメインで男性用のブレスレットもある。 ペンダントの裏には小さな石(エネルギーストーン)がペンダントの大きさによって6種類とか12種類嵌め込まれている。 手に取って試してください、より柔軟に、より強くなる驚くべき効果があります、と書いてある。各種の痛みを研ぐに和らげる、と。
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by mariastella
| 2024-02-27 00:05
| フランス
2/8、毎年恒例の「パラプシコロジーのサロン」パラプシーに行ってきた。 初日は木曜だから人が少ないと思っていたが、リタイア世代の女性グループが目立って、けっこう混雑していた。 入り口 書籍コーナーだけは、しっかりとエゾテリスムヤオカルト風の本、タロットカードや霊媒の本などが並んでいる。 しっかりと、「魔術」を売りにしているスタンドもあった。願い事を書いて、髪の毛一本と共にこの瓶に入れておくと願いがかなう。主任らしい男性が寄ってきて説明するので、弊害がないか訊くと、「呪うのはダメ、白魔術です」「私が黒魔術をするタイプに見えますか?」と言われた。(ひとビン3000円くらい) 聞いてもいないのに、自分は仏教徒だ、チベット仏教にも通じている、みたいなこともいう。それで箔がつくと思っているらしい。 この黒いビンは何かと聞くと、何か忘れたけれど、この黒い小さな粒みたいなものを部屋の四方に置いておくと魔除けになったり、不幸があった時には清めとしても使えるという。日本の「塩」と同じだ。 #
by mariastella
| 2024-02-26 00:05
| フランス
2/16、ロシアの極寒の収容所でアレクセイ・ナワリヌイが没した。
プーチンは、大統領選挙の前に雑音を消しておきたかったのだろう。
このナワリヌイの最後を見ていると、イエス・キリストの姿と重なる。 殺されるとほぼ分かっていたのにエルサレムに入城したイエス、毒殺されかけたのに敢えてロシアに戻ったナワリヌイ。
妻子とともにアメリカに亡命するという方法だってあったのに、ロシアに戻った。
イエスの姿と重なるのは偶然ではない。 若い頃は筋金入りの無神論者で聖職者を目の敵にしていたというナワリヌイは、25歳で父親になった時から正教徒としての信仰を得たと公言している。ゴルバチョフやプーチンと同様、彼も生まれた時に、ウクライナ人の祖母から正教の「洗礼」を授かっているから、厳密には「転向」したわけではない。(母親や祖母らによるこの「洗礼」が、ソ連時代にも正教を陰で生かし続けた。) しかしこの「回心」は大きい。過去には極右の活動家でもあったナワリヌイは、イエスの教えを行動の指針にすることで迷いなく邁進することができるようになったのだという。 2021年にモスクワの法廷審問で彼は聖書の言葉を引用した。 「義に飢え渇く人々は、幸いである/その人たちは満たされる。(マタイによる福音書 5,6)」 だ。 彼はいつもこの言葉を行動の指針にしてきたと述べる。だからこそ、この時の境遇を不服に思っているが、戻ってきたことも、してきたことも後悔していない、と。 「するべきことをしたのだから後悔はありません。それどころか、真の満足感さえ覚えています。なぜなら、困難な状況にあって、私は聖書の教えに従い、教えを裏切らなかったからです。」 彼は自分が抹殺されるだろうことを理解していた。 しかし、反体制運動に続く人たちを勇気づける。 「決してあきらめないでください。彼らが私を殺すと決めるとしたら、それは私たちに大きな力があることを意味しています。 (・・・)悪が勝利するために必要な唯一のことは、義なる人の消極性です。だから、受動的でいてはなりません」 彼の言葉はすぐには成就しないだろう。 でも、 「よくよく言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。 という聖書の言葉もある。 独裁政権に反旗を翻す一人の闘士が死んで、殉教者が生まれた。「死」を受け入れても、信念を貫き、続く人々に希望の灯を残す。 フランスでは、最近、ナチスに銃殺された共産主義者のレジスタンス・グループのリーダーだったアルメニア人詩人をパンテオンに迎え入れたことがいろいろな議論の的になっている。共産主義者だとかキリスト教徒だとかいうレッテルの内実は、時代や歴史的文脈によって変わる。不当な暴力に屈せず死を賭しても戦い抜いた人々の信念の根にある尊厳を受け止める感性が失われる時代になってほしくない。 たとえ長いスパンであっても、ナワリヌイの死が、他の多くの人の自由を広げる「実」となることを祈りたい。 (この下のインタビューでナワリヌイは 「I am a believer; I like being a Christian and a member of the OrthodoxChurch, I like to feel part of something large and universal. 」と言っている。この「普遍」(神のもとでの絶対平等)をキリスト教が提供する限り、霊性はより善い世界を築く力となる。) #
by mariastella
| 2024-02-25 00:05
| 時事
2月上旬、コンセルヴァトワールに、五重奏仲間のスティーヴンの演奏を聴きに行く。 曲目はシューマンのファンタジア。(Schumann: Fantasiestücke Op.73 CELLO VERSION ) コロナ禍以来、自分が弾く時以外のオペラやコンサートに行っていない。 ロックダウンの後、リベンジのように、あらゆるコンサートや展覧会に行く人と、なんだか出かけるのがおっくうになってしまった人の二種類がある。私は後者なのだが、年齢と関係なく、本人がアーティストかどうかにも関係なく、「出不精」のままという人がけっこういるので少し気が楽だ。(コロナ後の老人性の鬱の前駆症状とかだったら嫌だから。) だから出かけるのは、友人の展覧会とかコンサートとか、招待券をもらったとか、などがほとんどだ。 でもジャン・マルタンのオーケストラの新年コンサートには都合が悪くていけなかった。 今回はスティーヴンにどうしても来てほしいと言われてジャン・マルタンといっしょに行くことにしたのだ。 生徒レベルのチェロ演奏は別として、本格的なチェロを生で聴くのはひょっとして2018年日本の藤原真理さんのコンサート以来かもしれない。 #
by mariastella
| 2024-02-24 00:05
| 音楽
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